2025年の7月初旬、筆者がアメリカの歌のイベントに参加した際に,2つのホールを訪れる機会がありました。今回はその2つのホールについて筆者が感じたことをブログ形式でをご紹介させて頂きます。
なお、あくまでも個人の感想ですので、その点ご留意の上、アメリカくらい広い気持ちでご覧ください。
Bellco Theater(Colorado Convention Center)
| 収容人数 | 約5,000席 |
| 主な用途 | ライブ・コンサートなど電気音響を前提とした催し |
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1つ目のホールはコロラド州デンバーの「Colorado Convention Center」内にある「Bellco Theatre」です。こちらでは演奏者と観客の両方を体験しました。約5,000席を備える扇形の大ホールで、ステージに立った瞬間、その規模の大きさに圧倒されました。
客席に座って最初に気づいたのは、クラシックホールにあるような反響板が見当たらないことです。さらに壁面には吸音材が設置されており、全体的にはややデッドな印象でした。その代わりにラインアレイスピーカーが設置されており、電気音響を前提に設計されていることがわかりました。実際に演奏を聴いてみると、音が自然にステージから広がっているように聞こえ、ほどよい残響も感じました。おそらくスピーカの配置や調整により、残響が巧みに補われているのだと思います。
一方で、コーラスの一員としてステージに立った時の体験も忘れられません。広いステージで多人数で歌っているのに、自分の声が驚くほどクリアに聞こえるのです。演奏後、どうしてこんなにも歌いやすいのか調査したところ、ステージ上にコーラスの声を満遍なく拾えるように8本ものマイクが吊られており、さらに足元と頭上にモニタースピーカーが配置されていました。そのおかげで歌っている最中も自分の声と周りの声が自然と混ざって聞こえ、非常に歌いやすい環境が整えられていたのです。
Temple Hoyne Buell Theatre
| 収容人数 | 約2,800席(日本の最大級のホールと同規模) |
| 主な用途 | ミュージカル・オーケストラ・コンサートなど幅広い公演 |
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次に訪れたのは「Denver Performing Arts Complex」という複合施設内にある「Temple Hoyne Buell Theatre」です。ここでは、歴代優勝チームによるコンサートを鑑賞しました。
このホールは、主にミュージカルや演劇が上演されるホールで、座席数は2,839席と日本のミュージカルなどを主に上演するホールと比較するとかなり大きな規模です。すべての座席に音が届くようにいくつものスピーカが設置されており、電気音響の使用を前提に設計されています。私が聞いた演奏会でもマイクとスピーカが使われ、大音量ながら音は濁らず、クリアに聞こえました。
しかし、劇場内は天井が高く、客席は3階席まであり、壁面は(コロラド産の)砂岩でできていることから、一見すると残響が長そうな内装です。ところが実際に座って聞いてみると意外にも響きは短く、音はすっきりと耳に届きました。建築的な豪華さと電気音響の明瞭さがうまく調和した、洗練された空間だと感じました。
まとめ
普段はクラシックホールで演奏することが多い筆者にとって、電気音響を前提にしたホールで歌う体験はとても新鮮でした。ホールそのものの音響だけでなく、電気音響を含めて「快適さ」が作られている、そんな現代的なホールの魅力を実感できた貴重な機会でした。
弊社では、ホールを含む音響空間の設計からコンサルティング・防音内装工事・音響測定を行いますので、お困りの方は下記お問合せフォームよりお問合わせください。
余談:デンバーでの食事体験
宿泊は素泊まりだったため、食事はすべて外食でした。食事の量が多く、サンドイッチ・ハンバーガーは日本の1.5倍以上の値段で、1食最低でも2000円以上,ハンバーガーなども3000円ぐらいしました。
ただし、世界チェーン(マクドナルドなど)は日本と同サイズで安心感がありました。ですが、飲み物は「アメリカンサイズ」そのもので、Mサイズ=日本のLサイズ、Lサイズ=水筒並みの容量でした。
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