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防振計算

建築音響
弊社では、防振計算を行った上で防振材の選定・配置を行っております。 防振計算の考え方や方法について説明します。

防振材の振動伝達率

防振材の性能は一般に次の式に従うと言われています。

03-03-1-1.png

この式をグラフに表すと下図のようになります。

03-03-1-2_graph.png

低い周波数では振動伝達率は”1”であり、防振効果はありません。周波数が高くなるにつれ振動伝達率のピークが発生します。この時の周波数を「固有振動数」などと呼び、振動が非常に伝わりやすい周波数になります。ピークを過ぎると次第に振動伝達率は低くなり、固有周波数の√2倍の周波数以降では、振動伝達率が1を下回り防振効果を発揮するようになります。

防振材を設置することで全ての周波数で防振効果を得られるわけではなく、固有振動数の√2倍よりも低い周波数では防振効果は得られません。そのため固有振動数を極力低く設定することが重要になります。

防振材の選定方法

防振材の選定は、主に固有振動数の値を確認することで行っています。

防振材の固有振動数は、「防振材の動的バネ定数」および「振動系の質量」によって求められます。

03-03-2-1.png

バネ定数が小さい(柔らかい)ほど、防振材に掛かる質量が大きいほど、固有振動数を下げられることが分かります。固有振動数の値が高いと、特に低い周波数領域において防振性能が低下してしまう恐れがあるため、固有振動数が十分に小さい値であることを確認します。

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