防振材の振動伝達率
防振材の性能は一般に次の式に従うと言われています。
この式をグラフに表すと下図のようになります。
低い周波数では振動伝達率は”1”であり、防振効果はありません。周波数が高くなるにつれ振動伝達率のピークが発生します。この時の周波数を「固有振動数」などと呼び、振動が非常に伝わりやすい周波数になります。ピークを過ぎると次第に振動伝達率は低くなり、固有周波数の√2倍の周波数以降では、振動伝達率が1を下回り防振効果を発揮するようになります。
防振材を設置することで全ての周波数で防振効果を得られるわけではなく、固有振動数の√2倍よりも低い周波数では防振効果は得られません。そのため固有振動数を極力低く設定することが重要になります。