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施工時における遮音欠損の例

建築音響
高い遮音性能をもつ構造を採用しても、施工や納まりに不備があると十分な遮音性能が確保できません。遮音性能の低下となってしまう例を紹介いたします。 弊社ではこのような不備が発生しないよう十分に注意を払って施工管理を行っております。

防振構造における注意点

防振構造を採用した場合には、防振支持された防振造側と躯体側との接触がないように十分に注意が必要です。僅かな接触であっても、そこから振動が伝わり著しく防振性能が低下してしまう恐れがあります。

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例えば浮床の施工時において、外周部には振動絶縁のための緩衝材としてグラスウールを使用するケースが多くありますが、コンクリートの打設時やモルタル補修時のノロやゴミ等で、緩衝材を跨いで躯体と浮床が接続してしまうことがあるため、注意が必要です。

遮音壁の端部処理

遮音壁の遮音性能を確保するためには、隙間なく連続して遮音層を構成する必要がありますが、実際の建築の現場では、納まりが難しい場合が多々あります。

例えば鉄骨造の建築物に遮音壁を施工する場合、基本的に鉄骨には耐火被覆が必要になりますが耐火被覆部分は遮音性能をほとんど持たないため、遮音上の欠点となってしまう恐れがあります。03-04-2-1_sakiduke.pngこのような遮音欠損が生じないように、耐火被覆材の施工前に先行して遮音補強金物などを設置する場合もあります。この場合、鉄骨材も含めて遮音層として考えるため、鉄骨部分の遮音性能が壁の遮音性能に比べて小さくないか、確認が必要になります。

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